「美味しいもの食べにいくより、ホテルに行こ? 夕食も取れるし。」
「ホテル。。。」
夕方ごろ水族館を後にして、さて美味しいものと考えているとふいに真姫さん
がつぶやいた。
「女同士だよ、仮にも。。。」
「そんなこと関係ないよ。女同士でも普通にホテルに泊まるよ。ひょっとして、
怖い?」
「。。。怖くないよ。女同士だから。真姫さんこそ自分のこと”男”として
思ってる?」
「ぜんぜん。ぜんぜん。おかまかおなべだとおもってる。」
真姫さんは顔を横に振る。白々しく。。。ちゃんと自分、女の子の姿だし、
自慢じゃないが真姫さんよりすこーし、(思いっきり)すこーし美人だと
思ってる。でも、やっぱり男だと思ってる。。。まあお泊りには興味あるし、
どこか泊まってみようか。。。
「そういえばリゾート会員証があった!」
「何それ?」
「日笠グループリゾート会員証なんだけど、ちょっと訳あってもらったんだ。」
彼女にその会員証を見せる。
「ゴールドじゃない。。。? よく見てよ、ゴールドよ! これってかなり優待
してくれるんじゃない? 猫屋敷市内なら日笠観光ホテル・猫屋敷が有名ね。」
「そうだね。行ってみようか?」
車で移動すること10分。猫屋敷駅前東側の一等地にそびえ立つビルの上半分が
ホテルだった。
「すごい。。。」
「高そう。。。本当に大丈夫?」
「分からない。フロントに聞いてみるよ。」
フロントのホテルマンに聞いてみる。
「お客様。。。この会員証の色井奈留様で間違いありませんか?」
「はい、そうですが。。。」
「この会員証をお持ちの方はロイヤルスイートのお部屋をまずご案内するように
なっています。今空いてますのでロイヤルスイートをご案内してよろしいですか?」
「ええ。。。!! そうなの。。。!? 料金は!?」
「料金は常に自動引き落としになっていますので、フロントにてお支払いする
料金はございません。」
「やったね、奈留ちゃん!!」
「ああ。。あああ。。。そうだね。。。。!!」
本物は違う。。。!! すごい!! 庶民とは感覚が違う訳だ。チェックイン
のサインで本人を確認。充輝君に書いた時の住所と名前がそのまま使われた
ようだ。さっそくホテルマンに最上階のロイヤルスイートの部屋に案内される。
「すごーい。。。!!」
「市内を一望出来るね!!」
もうすっかり日が落ちてダイヤモンドの夜景が広がる。部屋は壁から絨毯から
高級感漂う材質で、大画面テレビ、冷蔵庫、ワインセラーが完備。お風呂は
室内と外の二種類がある。外はプールみたい! まずは夕食の注文をして
出てきたフランス料理を堪能する。
「広志さん。。。充輝君ってどんな人なの。。。?」
「うーん。。。海に遊びに行った時に知り合った子なんだけど、本名が日笠充輝君
という名前なんだ。」
「日笠。。。って、日笠グループの関係者。。。?」
「そう、御曹司。って言っても兄弟がいるんだけどね。アオレちゃんの母乳の
能力で病弱から健康体に”変身”して直しちゃったんだよ。」
「すごい。。。広志さん、充輝君に見込まれたのかも!?」
「そうだね。。。でも、思い込み過ぎてもどうかと思う。充輝君一個人として
付き合いたい気持ちだから。。。いろいろ苦労しているようだからね。」
「へえ~、大人だね!」
「そうでしょ? 普通。。。」
夕食が終わってホテルマンが後片付けすると、あとは二人っきりの時間。。。
外の露天風呂の入り口に立つと、真姫さんがバサッと服を脱ぎ捨て、自分も
バサッと服を脱ぎ捨てる。一糸まとわぬ二人の女の子。。。
「ここまで来たら、アレしかないよね?」
「そうだね。楽しもうね!」
外の広い湯船は遠くの夜景まで見渡せる。湯船は下からライトアップされて
都会の雰囲気。湯船、というよりは温水プールみたいに深くなっている。周りは
板張りで敷き詰められていて、寝そべって休憩も出来る。とにかく。。。広い!
自分たちは湯船の側に座ると体を自由に伸ばし、体に力を入れた。
ぴくぴく、ぎゅー、ぴくぴく、ぎゅー。変身の快感を感じながら両脚はくっつ
いていって隙間がなくなっていく。下半身は肉の棒のようになり形を整えて
いくと、足先から魚の尻尾が花のように広がっていく。そして自分には青い
鱗が、真姫さんには赤い鱗が生えてきて、それぞれ下半身を青く、赤く染め
上げていく。。。
「気持ちいい。。。夜空の下で人魚に変身するのって、気持ちいい。。。」
「さあ、入ろ? 水中でお話出来るか試してみようよ!」
湯船にどぷんと潜っていく。自分も真姫さんも、魚のように上下に体をくねらせ
ながら自由に泳いでいく。湯船の中で対面すると発声練習してみた。
(あー、あー。。。一応聞こえるね。)
(何だかキーンとした声だけど、聞こえないことはないね。後は慣れかな?)
(そうね。お湯だからちょっと息苦しい感じだけど、長く潜ってなければ大丈夫
かな? 水中で息が出来るなんて嬉しい。。。)
(自分も初めの頃はしゃいだ気持ちだったよ。)
(また海の中、海中旅行しましょうよ!)
(いいねぇ! また来年海中旅行しようか! お弁当海の中で食べてさ!)
深いところ浅いところ自由にゆっくり泳ぎ回って、出会うと笑顔でちゅーの
そぶりを見せる。後ろから抱き着かれておっぱいをもみもみされたら、自分は
彼女の魚尻尾に抱き着いて振り払われる体験をしてみる。魚尻尾のふとももは
もちもちしていて気持ちいい。。。いっぱい泳いで、ちょっと疲れたので二人
とも湯船から上がって夜風にゆっくり当たる。。。
「広志さん、試しに男の人魚になってよ。」
「え。。。?」
ふいに真姫さんがそんなこと言う。
「どうして男の人魚に。。。? 女になりたくて努力してるのに、そんなこと
言われたら。。。」
「私のこと、嫌い?」
「。。。そんなことないよ。」
「女のこと、教えて欲しいんでしょ?」
「うん。。。」
「なら、たまには男の人魚になってもいいんじゃない?」
いろいろ言われて、受け言葉に買い言葉は好きじゃないけれど、男の人魚に
変身して欲しいと言われれば、ならない訳にはいかない。。。
仕方なく今座っている状態から体に力を加える。ぴくぴく、ぎゅー、ぴくぴく、
ぎゅー。魚の下半身のスリットの中で、おまんこが急激に変わっていく。
卵巣がにゅるんと出てきて金玉になっていき、おちんちんがスリットの中で
生えてきて収まっていく。髪の毛は男のショートカットになり、おっぱいは
ぎゅっぎゅっと小さくなっていき、体全体が筋肉質の体になっていく。すっかり
男の人魚になってしまった自分。。。
「精子が。。。漏れそう。。。」
「我慢して! それを、私の中に入れて。。。。」
「ええ。。。!!」
真姫さんに入れてって。。。それって思いっきりセックスしてくれと言ってる
じゃないか。。。
「大丈夫よ! 危険日外したし。。。バージン失う女の子なんてざらだよ!
広志さん、入れて。。。。!!」
自分は戸惑ったがまだ結婚前だし。。。拒否しようかと話そうとしたら、体が
勝手に動き出す。
「ちょっと、アオレちゃん! どうして。。。」
(男なら女の子の要望を聞くものよ。エッチしたことないでしょ?)
「ダメだよ、アオレちゃん! ああもう!!」
自分の男の人魚の体が、人魚の真姫さんの体に這い寄っていく。その間に自分の
おちんちんがスリットを飛び出してきて、むくむく膨らみ始める。
(エッチの仕方教えてあげる。基本は女体を”こじ開けて”、”液体を入れる”
のよ。生き物なら自然に出来ることよ。)
「。。。。」
もはや抵抗する気もなかった。全てが自動。。。自分の体は真姫さんの股間を
まさぐり、おまんこの向きを確認。そして挿入。。。最初は痛がるけれど、
おちんちんが濡れてくるとぬるぬるしてきて痛がらなくなる。きのこのように
限界まで膨らんだおちんちんが真姫さんの中に到達すると、自分の体は自然と
ピストン運動を始める。
(女体を”こじ開ける”のよ。広志さん。妄想をたぎらせる時よ。おちんちんが
なえたらおしまい。なえないように心に念ずるのは広志さんの技術よ。)
そうなんだ。。。そういえば一人エッチの時やってたことがあって、「男→女→
人魚→女→男→女→人魚→女→男→女→人魚→女→男」と妄想してエッチして
いたことがあった。それを使おう。
真姫さんうっとりとしていてどんな気持ちなんだろう? 魚の下半身同士がくっ
ついてセックスしているなんて初めてなんじゃないだろうか? ここまで来たら
出してあげなきゃ。男→女→人魚→女→男→女→人魚→女→男→女→人魚→女→
。。。ああああ、体にスイッチが入ったーーーー!!
(体を強く奥まで抑え込んで!! 一滴残さず奥に入れるのよ!! 体の中で
精子がなじむまで離れちゃダメ!!)
真姫さんの体の中で自分のおちんちんがビクビク反応しながらジュッ、ジュッ
ジュッ、ジュッと嬉しそうに白い液体を吐き出す。
(これが女体に”液体を入れる”よ。セックスはこじ開けることと液体を入れる
ことがセットにならないと、ちゃんと妊娠出来ないわ。覚えておいてね。)
精子が真姫さんの体の中でなじむようにおちんちんで押さえているけれど、
おちんちんがどんどんしぼんできて、内圧に押されて外に押し出されてくる。
細くしぼんだおちんちんが真姫さんのおまんこから押し出されて、生まれて
初めてのセックスが終わった。気持ちいい。。。
真姫さんが湯船の横で嬉しそうに人魚の体を横たえてる。おまんこを液体だらけ
にしても気にならないみたい。自分も気持ち良くて疲れてきた。濡れたおちん
ちんを魚の下半身から出したまま横たえる。このまま寝てしまうんだろう。
”夏の最後に人魚”というのは、”夏の最後に人魚はエッチしてしまう”という
ことだったんだ。。。
「真姫さん、目が覚めた。。。?」
「あなたは。。。誰?」
「私? アオレよ。こうして出会うのは初めてだよね。こんばんは。初めて
お目にかかります。」
青い髪の毛のショートヘアー、青い瞳、可愛らしい顔立ちの青い人魚が垣根に
座って、寝そべっている真姫さんを見下ろす。
「広志さんはどうなったの?」
「広志さんはねー。アオレが快感物質をたくさん分泌したから寝ちゃったわ。
真姫さんと直接話がしたかったから、体を乗っ取って入れ替わったの。でも、
私の一番大事な人は、やっぱり広志さんだよ。」
「結婚するつもりなの?」
「そんなことしない。もっと大事な存在になりたいの。私じゃ結婚出来ない。
私はただのレオタードだから。でも、アオレにだって夢はあるの。」
「夢。。。?」
「アオレ、人間になりたいの! 人間になりたいの! 広志さんとね、顔を
向き合ってお話したり触れ合ったり、抱き合ったりしたいの! 広志さんの
体の中にいつまでも居たらそんなこと出来ない。。。広志さんとくっついてる
今でも、十分幸せなんだけどね。。。」
「どうしたらいいの? 何か手伝う?」
「手伝わなくていいけれど。。。広志さんとずーっと、仲良くしていて欲しいの。
ずーっとよ。それがアオレの、夢を叶えることになるから。。。どうするかは
まだ秘密だよ。」
「それって。。。うん。。。分かったよ。女なら分かる約束だね。」
「約束よ。頼むね。。。」
アオレちゃんが手を差し出すと、真姫さんはその手をぎゅっと握った。
「それとね、アオレが出てきた時は髪の毛青くするから、その時はアオレに
話しかけてね。母乳出る時は変身能力をコピーしてあげるから、必ず飲んでね。
今日セックスして合体した時、中身は決めてないけど何かに変身出来るように
なってるから。」
「本当? 嬉しい。。。広志さんを驚かせられるね!」
「広志さん、淋しがり屋だよ。動物に変身した後淋しい気持ちが伝わってくるの。
ひざまくらしてあげると喜ぶかもよ。それじゃ、またね。末永く仲良くね。。。」
アオレちゃんは元通り寝そべると変身を解いていく。青い人魚の、女の自分の姿
。。。
「やれやれ。。。まあ、いっか?」